カリキュラム【教職プログラム】

教育のプロを育成するここは未来の先生の学び舎です。
  • 教職プログラム
  • 取得できる免許・資格
  • 教職プログラムの魅力
  • 授業・実習の流れ

教職プログラム

全国の中学校・高等学校において、人間生活系コース出身の多くの家庭科教師が活躍し日本の教育を牽引しています。
教職や家庭科内容に係る質量ともに充実した授業によって、また教員養成を支える優れた環境の中で育まれた力が、その教職能(※1)の基盤になっています。
また広島大学には11の附属学校園があり、人間生活系コースではそのうち4中学校および2高等学校で教育実習を行っています。
実習では、自分の課題を継続的に振り返りつつ、e‐ポートフォリオ(※2)に関連情報を蓄積していきます。家庭科教育の専門性を深く学び、教育実践力を兼ね備えた教員を育てる環境が整っています。

4年間の流れ

※1: 教職に就くために必要な知識技能などの能力のこと。
※2: 教職能力を習得できているという証拠や振り返りのための資料として、学生が自分自身で個別に作成する「履修カルテ」のことをポートフォリオといいます。広島大学では独自のシステムにより、ネットワークを利用してそのカルテを作成しています。

取得できる免許

人間生活系コースおよび教育学部・他学部において所定の単位を修得することにより、各種の免許を得ることができます。

  • 中学校教諭一種免許状(家庭)
  • 高等学校教諭一種免許状(家庭)
  • 中・高等学校教諭一種免許状(他教科) ※1
  • 小学校教諭一種免許状 ※2

※1: 所定の単位を取得すれば、他のコース(特別支援教員養成コースは除く)で取得できる免許状を取得することができます。他のコースにも一定の制限がある場合があります。
※2: なお、小学校教諭免許を取得するための初等教育教員養成コースの授業受講には制限があります。


取得できる資格

人間生活系コースおよび教育学部・他学部において所定の単位を修得することにより、各種の資格を得ることができます。

  • 学校図書館司書教諭
  • 博物館学芸員

広島大学の教職プログラムの5つの魅力

独自の教職プログラムで先生になりたい学生をサポートします。

広島大学では、教員養成に関わる科目が1年次の前期から用意されています。広島大学には11の附属学校園があり、人間生活系コースではそのうち4中学校および2高等学校で教育実習を行っています。
教育実践の場における本物の教員の姿を観察し、「教師とは」というところから学ぶことができます。また教育実習では附属学校教員と大学教員による連携した指導を受けることができ、教員免許取得まで円滑なサポート体制が設けられています。

01.教育実習に向けて教職スキルの基礎を確実に習得!
1年次の教育実習入門、2年次の観察実習と段階的に実践力を身に付けるとともに、3年次の教育実習までに、家庭科教育に関わる専門的な知識と技術や教職スキルの基礎を獲得して実習に臨めます。4年次では教員採用試験に専念することができます。
02.くっつき実習で先輩の実習に密着!
1学年上の先輩の教育実習に同行する観察実習があります。身近な先輩の実習の様子を観察することで教育実習のイメージをつかみやすくなります。不安なところは先輩に聞いて、本番の実習に早くから備えることができます。
03.多様な環境の附属学校で実習ができる!
実習を行う11の附属学校園は、環境もさまざまです。幼小中12年一貫教育の学校もあり、幼児・児童・生徒の繋がりの中で交流を深めながら実習を行うこともできます。
このような教育環境を生かした家庭科授業から多くのことを学べることは貴重な経験です。
04.附属学校と大学の連携によって教育実習が充実!
附属学校と大学の教員は日頃から連携を取っているので、実習生の指導も円滑に行うことができます。実習生による研究授業後の批評会には両教員が参加し、教育実習の質を高める取り組みが行われています。
05.複数・長期の実習でステップアップ!
9月・10月と教育実習期間が2期にわたっています。前期・後期で異なる附属学校で実習を行うことで、さまざまな教育環境を経験できるように配慮されています。前期での実習をしっかりと振り返ることで、成長することができます。

教職科目の授業・実習の流れ

人間生活系コースでは、「多様な専門教育科目」とともに、充実した「教職科目」を学ぶことが出来ます。
「専門教育科目」では、このコースの在学生が必ず受講しなければならない「必修科目」と、自分の興味のある分野から選んで受講できる「選択必修科目」、および「自由選択科目」があります。
また広島大学では、「特色ある教職プログラム」を実施しています。教職を志す方には安心のサポート体制が整っています。

  • 1年次/入門

    大学入学後、最も早く受講する科目が、「中・高等学校教育実習入門」です。この科目では、教職(教師の仕事)を理解し、広島大学での教員免許取得の流れを理解します。
    また人間生活系コースでは、家庭科の授業について理解する専門教育科目も1年次に配置され、幅広い内容を含んだ家庭科の授業に対する理解が段階的に深まるようなカリキュラムが構成されています。

    1年次/授業科目
    教育実習入門
    教育実習入門
    教職(教師の仕事)を理解することを目的に、大学での講義とともに附属学校を訪問し、授業等を観察します。
  • 流れ
  • 2年次/学校参加

    多くの教職科目を履修し、教員として必要な教職教養を習得していきます。また専門科目も教員として不可欠な知識技能を網羅した科目が増えます。
    中学校教員免許取得に必要な介護等体験では、広島県内の特別支援学校や社会福祉施設で体験活動を行います。教育実習を行っている先輩(3年次以上)にくっついて、実習生の様子を観察する観察実習という広島大学独自のシステムもあります。

    2年次/授業科目
    中・高等学校教育実習説明会
    中・高等学校教育実習説明会
    3年次(もしくは4年次)に実施される教育実習の流れや、実習履修上の諸注意などを聞く説明会です。教員免許取得希望者全員に対して一斉に行われます。教育実習に臨むにあたっての姿勢について、自分自身で再考し、次年度へのモチベーションを高めるための大事な説明会です。
  • 流れ
  • 3年次/実習

    各附属学校での教育実習(9〜10月)に備えて、6月には中・高等学校観察実習を行います。
    中学校・高等学校教育の実践現場を観察し、授業についての理解を深めるとともに、自分自身が教壇に立って授業ができるよう準備する姿勢を習得します。
    また実習では授業だけでなく、学校経営、生徒指導などの様々な教育現場での活動を実践します。さらに実習後は、4年次の教育実践演習時に実習の振り返りができるよう、ポートフォリオに記録を残します。1年を通じて、教育者になるための自覚を高める重要な時期です。

    3年次/授業科目
    教育実習
    教育実習
    教えられる立場から、教える立場になるとはどういうことか、また教える立場として必要なことは何か。授業づくりに必要な教材に限らず、教育実習に臨む学生たちは実習までに多くの時間をかけて様々な準備をします。20日間の教育実習では、附属学校の生徒や先生との関わりのなかで、多くのことを学びます。
  • 流れ
  • 4年次/リサーチ・フォローアップ・インターンシップ

    教員養成に関わる授業は4年次後期の「教職実践演習」のみです。
    教員免許取得の必修科目であるこの科目では、1年次からポートフォリオに蓄積した自分自身の学びについて振り返りながら、教育者としての知識技術や資質が備わっているかを再確認します。家庭科の指導内容を整理し、指導計画の立案、模擬授業の実施などの演習を通じて、教育者としての実践力を習得します。
    教員になることが決まっている学生にとっては、卒業後の教育現場をイメージするため、課題意識も高く、学生間の学び合いも重要に働きます。

    4年次/授業科目
    教職実践演習
    教職実践演習
    4年間の学習を振り返り、教師の資質がどの程度身に付いたか自己評価し、現時点での課題を確認します。4中学校および2高等学校で実習を行った学生がそれぞれのグループに分かれて、家庭科の教科内容における課題を見出します。本コースの全教員が関わり、指導内容に対する疑問解決のためのフォローアップも行います。
  • ※1: 小学校及び中学校教員免許の取得希望者のみ必修
    ※2: 中学校及び高等学校教員免許の両方を取得希望者は必修
    ※3: 高等学校教員免許のみ取得希望者は必修

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