食生活科学分野では、私たちが生きていく上で大切な食に関する内容(栄養・食品・調理等)について学習します。
食生活科学分野では、私たちが生きていく上でもっとも大切な食に関する問題を取り扱っています。
食品・栄養学研究室では、将来を見据えた健康に役立つ食について科学的に研究を進めています。そのため、教育学部内だけでなく他学部や大学病院、さらには他大学や外部の研究機関とも連携し、食と健康について栄養や食品の機能に加え、運動・脳科学の領域とも協力し多面的に研究を進めています。また、研究活動を通じて、氾濫する食情報を科学的視点で捉え理解し、正しく伝える能力の育成にも取り組んでいます。
調理科学研究室では、おいしさや嗜好性を中心に調査研究、食育活動を含めて、食生活全般を通して幅広く研究を行っています。料理人、食品関連企業との協働も視野に入れながら、新しい、おいしい料理で人類の幸福に貢献していくことをめざしています。
近年、加工食品や輸入食品など様々な食品の出現や外食産業の発展により、便利で豊かな食生活が楽しめるようになりました。しかし、その反面、食の安全や過食、誤った認識などいろいろな問題点も指摘されています。
当分野では、 健全な心身を保つのにふさわしい食生活はどういうものか、その本質を追求していくとともに、国際的視野に立って食の問題を考え得る講義や実験が行われています。こうして、当分野では、科学的な判断力や創造性を身につけ様々な食の問題に対応できる教育者や研究者を養成しています。
『食生活科学』ではこんな授業をしています。
『食生活科学』分野の授業
「食材の物性や嗜好性、分子調理に関する研究」
おいしさの要因を明らかにするために調理加工した食材などがどのような特徴をもっているか、機器分析とヒトの評価とを合わせて研究しています。
近年、料理が分子レベルで研究されるようになり、科学者とシェフが協働しておいしい料理の開発がなされるようになってきました。通常は液体、固体などの形状で食する料理を球状、泡状、シート状など、従来とは異なる形状に変えることにより見た目や風味、食感などを変化させる新しい料理についても研究しています。こちらに関しては、分子調理研究会を立ち上げ、食に関わる様々なジャンルの方々とネットワークを構築中です。